The newly born,
UGG® Men’s Shoes Collection
2019 Autumn/Winter
“Miwo Trainer”

About
UGG® Men’s Shoes “MLT Collection”
Naotaka Amada (UGG® / Deckers Japan) Interview

天田尚孝 / デッカーズジャパン合同会社
アグ® マーチャンダイジング ディレクター

About
2019 Spring / Summer
“MLT Collection”

–––まず、2019年春夏のミリタリーコレクションの反響から教えてください
ミリタリーコレクションの“805 X MLT”は、新しい販売チャネルとなったスニーカーショップ、ミタスニーカーズ、ビリーズ、アトモス、エー・アンド・エスあたりの反響っていうのが特に良かったですね。各店が発売と同時にインスタにあげてくれたお陰で発売日から好セールスになりました。アグのメンズでは起きたことがないような瞬間風速的な売れ方をしたので…やっとそういう世界に入っていけたというか、はじめてスニーカーマーケットで受け入れられた瞬間でした。発売日にいきなり売れるっていう、人気のスポーツブランドさんとかでは当たり前のようなことが、僕らにもそういうことができたっていう、一つの成功事例ができたっていうのはすごく大きかったです。

UGG® MLT Collection “805 X MLT”

–––ミリタリーコレクション後に変わったことは？
雑誌、ウェブメディアに関しては、メンズだけでなく女性誌からのオファーも数多く頂き、今までお付き合いのない媒体さんからもお声がけ頂きました。男性のファッション業界の方たちが結構購入してくださって、現場に行くと、そこにいたスタイリストさん、カメラマンさん、俳優さんが「その靴欲しい」って言ってたよ、みたいなことが本当に多くて…。あと一番多かったのが、別注をやりたいという、洋服ブランドさん、洋服のセレクトショップさんからのオファーです。お陰さまで、今までなかったようなお話が沢山増えました。今まで、いろいろと試行錯誤しながらやってきましたが、なかなか実を結ばないというか、特にメンズの中では難しかったんです。でも、今回に関しては、今まで行きたかった方向にやっと近づいたなっていう手応えがあります。

–––本国のスタッフも驚いていましたか？
グローバルスタッフが一番びっくりしていたのは、アメリカのハイプビーストに紹介されたことです。アグのブランドプレジデントは今でもこの話をするんですよ。日本でスニーカーを仕掛けて、アグのスニーカーが歴史上初めてアメリカのハイプビーストで取り上げられたと。グローバルスニーカーマーケットで成功するには「日本で何をどうやって展開するか」ということの重要性、大切さをあらためて全社員の前で話したらしいです。昨年から考えると今は状況が一変して、スニーカー業界の中でもアグが1ブランドとして、少し認知されたことにグローバルスタッフは驚いているようです。

About
2019 Autumn / Winter Collection

–––それでは注目の今シーズンのテーマを教えてください
「リッピング アップ ザ ルールブック」。日本語で言うと、ルールブックを引き裂く、という意味で、常識を打ち破るっていうことです。アグの今までのブランドイメージに関係なく、やりたいこと、新しいことやっていこうっていうのがテーマ。今回のモデルはそのテーマに基づいて商品開発をしています。

–––今回のコレクションをどんな人に履いてほしいですか？
805 X MLTで新しくアグを知っていただいた方に、そのネクストモデルとして履いていただきたいですね。そして、好評だった805 X MLTのオフホワイトマルチとブラックの2カラーを継続することが決定しました。特にブラックは早くに売り切れてしまって買いたいけど、買えないという状況になっていたので。

–––メインモデルのミオ トレーナーについて教えてください
今季のメインモデルのミオ トレーナー ハイ シエラは、前シーズンの805 X MLTに続いてチャンキーなボトムで、少しぼてっとしたフォルムっていうのは踏襲してるんですけど、ソールパターンはビブラムの中でもトレイルランニング用を採用し、足入れ部分にアグの特徴であるウール素材のアグピュアも使用しています。シューズ全体を少し湾曲させているうえに、かかと部分が割れたトレラン用のソールなのでグリップ力、推進力があり、自然に前に進んでいけるところが特徴です。テクノロジーは本物を使ってるけど、ファッションに落とし込み、街履き用にしているアグらしい一足だと思います。あと、デザインのポイントとして著名なアメリカンネイティブブランケット専門家のバリー・フリードマン氏にデザインをお願いしました。アメリカンネイティブブランケットのコレクターであり、デザイナーでもある彼が今回アグのためにエクスクルーシブのパターンを起こしてくれたんです。その柄をシュータンとかかと部分に使用していています。
※このインタビューは2019年5月に収録されたものです

Miwo Trainer High Sierra
Chestnut,
Biking Red
￥24,000+tax

Miwo Trainer High Sierra
注目のニューコレクションのメインモデルは、デザイン性だけなく機能性にも長けた秀逸な一足に仕上がっている。アッパー素材にスエードとフルグレインレザーを組み合わせ、シュータンにボンバーナイロンを使用。ライニングにはアグ®の代名詞である天然ウールのアグピュアを採用し、インソールはエナジーコンフォートシステムで、アウトソールはビブラム® スファイク RGSを採用した街で履くには贅沢なハイスペックモデル。
SHOES MASTER編集部

Voice of sneaker select shop
atmos
About UGG®

いち早く新生アグ®に注目し、ミリタリーコレクションを展開していたアトモス。果たしてその反響はいかなるものだったのか？今後の展開を含め、アトモスのバイヤーである今井タカシ氏を訪ねた。

Takashi Imai (atmos Buyer)
Comment
今井タカシ / アトモスバイヤー

ミリタリーコレクションについて

–––ミリタリーコレクションの反響を教えてください
若いスニーカーヘッズも一部いましたが、主流は30、40代の方で今まで色々なスニーカーを履いてきたから今までにない面白いスニーカーを履きたい、という感じで購入した方が多かった印象ですね。もちろんアグを知っている方や見た目が面白いからとパッと見のフィーリングで買って行かれる人もいて。厚底なのにフカフカしている感覚が味わえるスニーカーがなかったので見た目とのギャップ、驚きがあったと思います。

–––ミリタリーコレクションが支持を集めた理由はどこにあると思いますか？
ダットシューズなどの厚底スニーカーの流れがある中で、あの特徴的なソールユニットが支持されたのだと思います。あと、軽くて履き心地がいいという機能性も大きな理由だと思います。

–––改めて他ブランドにないアグの魅力とは何ですか？
ブランドとして柔軟性があって「靴はこうあるべき」みたいな固い縛りがないところですかね。シープスキンブーツのイメージしかなかったので、スニーカーマーケットに参入する時の殻の破り方の自由度が高いというか。メンズのスニーカーマーケットに至っては良くも悪くもメイメージがないから、アグを知ってた人にも新鮮さがあって、知らなかった人には新鋭ブランドが出てきた感じだと思うんです。そこが魅力かと思います。あとアグの担当スタッフが皆、昔から知っているんですごくやりやすい、というのも大きいですね。

セカンドコレクションについて

–––ニューコレクションで推しているモデルは？
ミオ トレーナー ハイ シエラです。805 X MLTからの厚底スニーカーの流れでソールにビブラムを使って進化したアウトドアテイストのモデルになります。

Miwo Trainer High Sierra

–––このモデルを選んだ理由は？
デザインが他ブランドにはないオリジナリティがあっていいと思いました。

–––このモデルをどんな人に履いて欲しいですか？
アウトドアのアパレルが脚光を浴びている中、足元に合わせる靴がまだ定着してない感じがあるんです。なのでアウトドアブランドのアイテムをファッションスタイルに取り入れている方にぜひ履いて欲しいですね。まだアグを体験したことがない人や805 X MLTを購入した方の秋冬の2足目にはいいかと思います。ライニングにはボアも入っていてアグのスピリットもちゃんと注入されているので。

–––今後、アグに期待することは？
2020年に向けて今、色々な試みを一緒にやっている所なんです。現段階では詳細は言えませんが面白いことをやっているので楽しみにしててください。

UGG® Men’s Shoes Collection
2019 Autumn / Winter

メインモデルのミオ トレーナー ハイ シエラと同じミオ トレーナーシリーズのローカットとハイカットバージョンもインラインモデルとして登場している。ディテールの詳細は多少異なるものの、全体的なスペックは同じ仕様となっている。自分の用途とスタイルに応じて選びたい。

Miwo Trainer Low
Black Tnl, Chestnut
￥23,000+tax

Miwo Trainer Low
ミオ トレーナー ハイのローカットバージョン。アッパー素材はスエードとフルグレインレザー、ライニングはラムレザーとメッシュ素材の異素材を組み合わせた一足。インソールはエナジーコンフォートシステム、アウトソールはビブラム® スファイク RGSを使用し、ヒールにレザーのプルタブが付いている。

Miwo Trainer High
Chestnut, Black Tnl
￥24,000+tax

Miwo Trainer High
ミオ トレーナーのハイカットバージョン。アッパー素材はスエードとフルグレインレザー、シュータンはボンバーナイロン。ライニングとタン先端部分には7mmの天然ウールが施され、アグ®らしく秋冬仕様。ローカット同様にインソールはエナジーコンフォートシステム、アウトソールはビブラム® スファイク RGSを使用し、ヒールとシュータンにはアグ®タスマンブレイドのプルタブが付いている。