Photo : Soma Doi (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase
PUMA MIJ(MADE IN JAPAN)
U.S.A. CLASSIC vs EUROPEAN CLASSIC
“SUEDE VTG MIJ VINTAGE”
先月末、プーマが誇る最高峰モデル“MIJ”(MADE IN JAPAN)の匠の技を駆使したスリップストリームが登場し、ウェブスペシャルで工場の担当者を取材した。そのスリップストリームと同じチームで作られたスウェード ヴィンテージが編集部に届いた。鮮やかな配色がなされた2足のテーマは“日本から見たアメリカとヨーロッパのヴィンテージ”だ。
About
U.S.A. CLASSIC vs EUROPEAN CLASSIC
“SUEDE VTG MIJ VINTAGE”
プーマ スウェードは、1968年にバスケットボールシューズとして誕生して以来、スポーツシーンの域を超え、ストリートからファッション、音楽、アートなどのカルチャーシーンにも影響を与え、半世紀以上経た今でも世代を超え、世界中の人たちから愛され続けている名作。今回リリースされるスウェード VTGのMIJ ヴィンテージは、“日本から見たアメリカとヨーロッパのヴィンテージ”をテーマに、日本的な視点でアメリカとヨーロッパを表現することによって、当時の雰囲気を現代に蘇らせたもの。
“SUEDE VTG MIJ VINTAGE”
U.S.A. CLASSIC
スウェード VTG MIJ ヴィンテージは、アッパー素材に兵庫県姫路市にある国内随一のスウェード専門のタンナーが選び抜いたヨーロッパ産の原皮(げんぴ)を採用し、兵庫県姫路市で加工された姫路レザーを使用。厚みがあって毛足が長く、革のきめが細かいのが特徴の姫路レザーによって美しい発色で仕上がったアッパー。その風合いが損なわれないよう慎重に成型作業を行いながら、MIJらしいシルエットで、絶妙なデザインバランスに完成した。
MIJのコンセプトは、ただ名作を復刻するのではなく、そのヘリテージに日本ならではのこだわりを足して「日本流にアレンジ」 すること。手にした瞬間から日本製ならではの仕上がりの良さが伝わり、職人のクラフトマンシップを感じられることを目指している。
また、MIJならではの履き心地にもこだわり、インソールに人間の足型のラウンドに合うカップインソールを採用することで、よりよい足馴染みとフィット感が得られ、良質な革靴を履いた時のように、するりと履けて包み込まれるような独特の履き心地を提供してくれる。
About
“SUEDE VTG MIJ VINTAGE”
今回のスウェードVTG MIJヴィンテージだけなく、MIJならではの質感で独特の輝きを放つMIJのスウェード。その秘密はどこにあるのだろうか?生産担当者にスウェードVTGのMIJヴィンテージのレザーについて取材した。
Photo by Junya Yamamoto
–––スウェードVTGのMIJヴィンテージは、工場近くの姫路レザーを使っているのでしょうか?
そうです。姫路でもすごく珍しいですけど、スエード専門に革作りされているタンナーさんがいらっしゃって、そこで生産させていただいてます。
–––その革の特徴を教えてもらえますか?
プーマ スウェードに採用している革はすべて同じタンナーさんで姫路産になるんですけど、使用している革っていうのがドイツ産の原皮(げんぴ)を使っているんです。
–––原皮はドイツ産なんですか?
はい。プーマさんのオリジンでもあるドイツの原皮っていうのが、非常にきめが細かく厚みもあって、靴全体で使ったときの靴の迫力とか、スエードの毛のきめの細かさを上手く表現できるんです。レザーは色々な選択肢がありますし、他の生産地も沢山あるんですけど。日本製のプーマ スウェードを作る場合は、そのタンナーさんが選び抜いたドイツ産の原皮を使って我々の姫路の工場で生産させてもらっています。
–––そうなんですね…なんだか不思議な縁を感じますね
そうですね。本当に不思議ですけど。プーマ スウェードを作る上ではドイツの革じゃないと、MIJ独特の雰囲気が出せないんです。昔色々と試して、日本の原皮でも作ってみたんですけど、日本の原皮で作ったものと、ドイツ原皮で作ったものと比べてみると、まったく違う靴に見えるぐらいだったんです(苦笑)。本当にドイツのほうが良かったんですよね。そういった意味では、プーマ スウェードはドイツの原皮でしか成立しないというのは運命的なものを感じますね。
–––そうなんですね。また履き込むと味も出ますよね
はい。履き込めば履き込むほど、風合いも良くなりますね。独特の風合いで他とは違うんですよね。なので、すべてを含めて、ドイツの原皮がベストっていうとこに行き着いてずっと使用しています。
“SUEDE VTG MIJ VINTAGE”
U.S.A. CLASSIC vs EUROPEAN CLASSIC
SUEDE VTG MIJ VINTAGE
U.S.A. CLASSIC
(Prism Violet / Spectra Yellow)
アメリカのU.S.A. クラシックは、プーマ スウェードがスポーツの枠を飛び越え、ヒップホップ、ダンス、スケートボードなどのストリートカルチャーに浸透し、人気がさらに広がった1980年代のアメリカらしい魅力の詰まったパープル/イエローが採用。日本から見た、当時のアメリカの雰囲気を現代に蘇らせている。
SUEDE VTG MIJ VINTAGE
EUROPEAN CLASSIC
(Limoges / Dandelion)
ヨーロッパのヨーロピアン クラシックは、1970年代~1980年代のデルフィンやファストライダーといったヨーロッパで絶大な人気を誇った歴代モデルに見られたブルー/イエローを採用。ヨーロッパの定番カラーをあえて独特なフォルムのMIJのプーマ スウェードに乗せることで、今までに見たことのないけど懐かしい、新鮮な一足となっている。
SUEDE VTG MIJ VINTAGE
¥18,500
(3月12日発売)
INFORMATION
プーマ お客様サービス
0120-125-150
jp.puma.com