
Photo : Soma Doi (CLOCK)
Product Text : Hirohito Iso
Edit & Text : Shin Kawase
Tradition and innovation are the themes
Mizuno's New lifestyle shop,
MIZUNO SHOP SHIJO at KYOTO
スポーツスタイルのシューズを中心とした
直営店が京都の四条通りにオープン
今や日本国内のみならず、海外からのスニーカーファン、ファッショニスタから注目を集めるミズノスポーツスタイル。そのスポーツスタイルのシューズを中心に、日常使いしやすいライフスタイルアパレルやスポーツアパレル、ランニングシューズなどを展開する直営店が続々とオープンしている。1月24日、京都新京極商店街近くの四条通りにオープンしたミズノショップ京都四条を訪ねた。
Photo : Soma Doi (CLOCK)


四条通りは、794年の平安京造営時に造られた四条大路を元とし、
当時から三条とともに京都の代表的な繁華街として栄えた。

「ミズノショップ京都四条」のある四条繁栄会商店街は、
四条通の鴨川から烏丸まで、約1キロの車道の両脇延べ
2キロに及ぶ歩道側に沿った京都最大規模の商店街。
直営店「ミズノショップ京都新京極」のある
京都新京極商店街とは目と鼻の先にあるが、
店構えやコンセプトが異なるため
隣接しても成立するそうである。

京都四条のど真ん中に位置するミズノショップ京都四条で
ミズノのマーケティング部スタッフであり、趣味でスニーカーを2,000足以上所有する
スニーカーフリークでもある小川博樹氏を取材した。

About MIZUNO SHOP SHIJO
Hiroki Ogawa (Mizuno)
Interview
小川博樹
ミズノ株式会社
アスレティック事業部
コンペティションスポーツマーケティング部
兼マーチャンダイジング室
–––現在、来店する方の特徴を教えてください
インバウンドと日本人のお客様の割合は、おおよそ6:4くらいです。最近、日本ブランドの認知度が高まってきていることもあり、海外の方でもミズノを知っている方は一定数いらっしゃいます。京都や関西エリアを観光する途中で、ミズノのショップの前を通りかかり、ふらっと立ち寄るケースも珍しくなくなりました。一方で、インバウンド需要が大きいとはいえ、日本人のお客様も4割を占めています。この四条店のすぐ近くにある京都新京極店をはじめ、心斎橋や茶屋町といった関西エリアの他店舗をご利用されているお客様が、新店オープンの情報を聞いて来店されることも多いですね。
–––来店する日本人の方の、男女比、年齢層、ファッションの傾向など教えてください
男女比もおおよそ6:4で、男性の方が多いものの、女性の割合も比較的高めです。年齢層は、スポーツスタイルシューズという特性上、20代から35歳くらいまでの層が中心ですね。ファッションの傾向としては、特定のブランドで全身を固めるというよりも、ストリート系からキレイめなスタイルまで幅広く、スニーカーをファッションアイテムとして取り入れる洋服好きの方が多い印象です。
–––ミズノスポーツスタイルを購入される方の傾向を教えてください
スニーカーの世界では、購入しても履かずにコレクションとして所有する方もいますが、ミズノスポーツスタイルのお客様の大半は、履くことを前提に購入されています。その背景には、私たちが提供する価値やテクノロジーへの共感があると思います。欲しいモデルを事前に調べた上で、実際の着用感を確かめるために来店されるお客様も多く見受けられます。新店のオープンは、そんなミズノファンにとって新たな出会いの場にもなっていますね。


–––他店舗にはない、ミズノショップ京都四条ならではの特徴を教えてください
四条は、寺社仏閣が点在し、文化や歴史を感じられる魅力的な街です。また、伝統と現代が融合する旬なエリアでもあります。そんな由緒ある四条に、100年以上にわたり“ええもん”にこだわってものづくりを続けてきたミズノが出店することで、新しい価値を提供できるのではないかと考えました。店舗の特徴としてまず挙げられるのは、入り口に並ぶ2つの提灯です。

これらは、江戸時代から200年以上続く京提灯で、京都ならではの「地張り式」という製法で作られています。地張り式は、職人が手作業で仕上げるため非常に手がかかりますが、その分丈夫で、素材感のある仕上がりが特徴です。京都では、社寺仏閣や花街、料亭などでよく使われており、屋内外問わず長く愛されてきました。

もう一つの特徴として、レジ奥に掛かる「のれん」があります。こののれんは、伝統工芸を改めて見つめ直しながら、素材選びやロゴのあしらいなど、店舗の装飾物としてのデザインを落とし込みました。特にコーポレートカラーであるコバルトブルーを表現した藍染めは、大きなポイントです。制作を手がけたのは、過去にコラボレーション企画でご一緒した藍師・染師のBUAISOUさん。

近年、のれんの素材には綿が使われることが多いのですが、歴史のある麻素材をあえて採用しました。麻は染めにくく退色しやすい上にシワが入りやすい素材ですが、だからこそ自然な風合いが生まれ、長く店を運営していく中で意味を持つ装飾物になると考えたんです。BUAISOUさんに依頼したことで、クオリティの高い装飾が実現したのはもちろんですが、過去のコラボレーションをきっかけに、継続的なお取り組みを続けられる関係を築けたことも大きな意味があります。こうしてつながりを大切にしていくことも、ミズノらしさのひとつなのかなと思います。

–––ミズノショップ京都四条で人気の3モデルを教えてください
ウエーブプロフェシーシリーズ、ウエーブライダーシリーズ、そしてMXRですね。MXRは昨年7月にデビューしたばかりで、まだ世に出て間もないモデルですが、すでにブランドを支える中核の一つとなっています。これは日本だけでなく、韓国を含むアジア全体で高く評価されており、ランニングカテゴリーの中でも特に人気の高いモデルです。また、MXRのベースとなっているモデルは、ランニングカテゴリーで最もメジャーと言っても過言ではないマキシマイザー。そのため多くのニーズとマッチし、支持を集めているのだと考えています。

WAVE PROPHECY LS
¥29,700

WAVE RIDER 10
¥18,700

MXR
¥12,100
–––2025年春夏コレクションから、リコメンドモデルを1モデル紹介してください
おすすめのモデルはウエーブムジンLS GTXです。これは、トレイルランニング用のパフォーマンスモデル、ウエーブムジン10をアレンジした新モデルになります。ゴアテックス メンブレンとヴィブラム社のアウトソールを採用し、透湿・防水性とグリップ力を兼ね備えています。また、スタイリッシュなアッパーにはジャガードメッシュを使用し、シームレスなデザインに仕上げました。さらに、ミズノエナジーやミズノウエーブも搭載し、最新のテクノロジーが詰め込まれた一足です。既存のムジンから大きく進化しているので、ファンの皆さんにも新鮮に感じていただけるのではないかと思います。

WAVE MUJIN LS GTX
¥25,300
–––今後、ミズノスポーツスタイルをどんな方に履いて欲しいですか?
ミズノスポーツスタイルはライフスタイルシューズとして、日々の生活をアクティブに楽しんでいる方や、何か目標を決めてチャレンジしている方にぜひ履いていただきたいですね。また、年齢や性別を問わず、一人ひとりのライフスタイルに寄り添えるブランドでありたいと考えています。近年では、アジア圏だけでなく、北米やヨーロッパ、ブラジルにも熱狂的なファンが増えており、これからも世界中の人々のライフスタイルをサポートしていきたいと思います。


SHOES MASTER編集部が総力取材した
「ミズノスポーツスタイルの過去、現在、未来」のミニブック
–––まだ履いたことがないという方にお勧めのファーストモデルを教えてください
おすすめのファーストモデルは、ウエーブライダー10ですね。ウエーブライダーはミズノを代表するスニーカーシリーズで、2006年にリリースされたウエーブライダー10は、その歴史の中でも特に完成度が高まったモデルと言われています。復刻版では、オリジナルのディテールを忠実に再現し、波形のラインパーツやヒールなど、アイコニックなデザインが特徴的です。また、開発当時にミズノのイノベーションが飛躍的に進化したとされるスムーズライド設計もそのまま再現されており、ミズノらしさを知るには最適な一足です。さらに、今シーズンはキーカラーとしてグリーンを採用。これは、ウエーブプロフェシーやMXRなどの他モデルにも取り入れられたカラーで、ホワイトやブラックと並んで特に好調な推移を見せています。ブランドの表現に新たな選択肢が生まれたと感じています。

WAVE RIDER 10
¥18,700
–––読者へメッセージをお願いします
ミズノスポーツスタイルを体験していただける店舗が、今年になって、京都四条、ニュウマン横浜、名古屋パルコと、3月までに3店舗新たにオープンしました。私たちは、競技スポーツのフィールドで長年にわたり培ってきた革新的な機能性が、日常生活においても必ず活かせると信じています。そして、皆さんの毎日がより前向きで快適なものになるよう、豊かな製品を提供し続けていきたいと考えています。ミズノが提供する価値を体験しに、ぜひ一度店舗へ足を運んでみてください。

ミズノショップ京都四条
京都府京都市下京区奈良物町364 中央四条ビル1F
075-746-6222
営業時間:10:00~21:00
定休日/不定休

ミズノショップ ニュウマン横浜(POP-UP STORE)
神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 NEWoMan横浜6F
045-900-9560
営業時間:平日 11:00~20:00
土日祝 10:00~20:00
定休日/不定休

ミズノショップ名古屋パルコ
愛知県名古屋市中区栄3-29-1
名古屋パルコ東館1F
052-265-7335
営業時間:10:00~21:00
定休日/不定休
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER
巧みなアレンジが評判の
ミズノスポーツスタイル最新作
アーカイブを見事にアレンジし、ストリートでの存在感を高めているミズノスポーツスタイルから、今季もまた新鮮なアイテムが続々到着。一つのコンセプトのもとパッケージ化したラインナップから、モダンで洗練された印象に仕上げたアイテムまで、今季の注目作をご紹介する。
Photo : Masataka Nakada (CLOCK)

MILLENNIUM PACK
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER

MILLENNIUM PACK
MXR、ウエーブライダー10、ウエーブプロフェシーLSの3モデルをベースに、アッパーにはインラインモデルにはない、ひし形の大きなメッシュとシンセティックレザー、そしてメタリックパーツを施し、リフレクター素材を効かせたデザインで仕上げたミレニアムパック。さりげなくパープルのアクセントカラーを織り交ぜ、シンプルになり過ぎずメリハリのある表情を提案するスペシャルパッケージが完成。

MXR “MILLENNIUM PACK”
¥17,600

WAVE RIDER 10 “MILLENNIUM PACK”
¥18,700

WAVE PROPHECY LS “MILLENNIUM PACK”
¥29,700

MXR “OSAKA PACK”
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER

MXR “OSAKA PACK”
¥16,500
今作は、大阪をルーツとするミズノが、大阪の街にフォーカスを当ててデザインした意欲作。デイタイムを表現したホワイトは、人工皮革と目の大きなメッシュを採用し、大阪にちなんだ独特なカラーリングで仕上げ、ライニングやソックライナーは大阪エリアの路線図をデザイン。ナイトタイムを表現したブラックは、同様の材料を使いながらメタリックな表現を加え、煌めく大阪の街をイメージ。ライニングとソックライナーはネオンの街並みをデザインするなど、昼と夜とで違った表情を見せる独特な大阪の街を巧みに表現している。



WAVE PROPHECY LS
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER

WAVE PROPHECY LS
¥29,700
ウエーブテクノロジーの最上位であり、特徴的なルックスのインフィニティウエーブを搭載した、ミズノスポーツスタイルのフラッグシップモデルであるウエーブプロフェシーLSに、近年のスニーカーシーンでも主流の一つになり始めている「Y2K」アプローチを落とし込み、新しいコアモデルとして展開。ホワイト、ブラック、グリーンの3色にシルバーのカラーリングが印象的で、これまでのラインナップとはまた違った表情を見せる。



WAVE PROPHECY STRAP
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER

WAVE PROPHECY STRAP
¥20,900
インフィニティウエーブのソールに、スプリントスパイクのノウハウから得た、ワンアクションでフィッティングをコントロールできるストラップ仕様のアッパーを採用したウエーブプロフェシーストラップ。第2弾となる今作では、新たにストラップの形状に凸凹を加えることで、より外観をクリーンに保ちつつテクニカルな印象を追求。新色として、待望のトリプルブラックカラーとヌーディーなベージュカラーを追加し、全4色をラインナップする。



WAVE RIDER 10
Mizuno Sportstyle
2025 Spring / Summer Best Selection
by SHOES MASTER

WAVE RIDER 10
¥18,700
1997年に、ミズノが誇る革新的なテクノロジー「ミズノウエーブ」を初めて搭載した初代ウエーブライダーから10作。ウエーブライダーシリーズのイノベーションの進化を感じ取ることができるウエーブライダー10は、ダイナミックなクッション性や安定性といった機能性が魅力。今季は、異なるカラーディレクションで3モデルを展開し、OGライクなホワイト基調の2色に、モードな着回しでも足元を飾ることができるブラックを用意。


INFORMATION
ミズノお客様相談センター
0120-320-799
jpn.mizuno.com/mizuno1906