Photo : Soma Doi (STUH)
Product Text : Mitsuo Kojima
Interviewer & Edit & Text : Shin Kawase

The potential of CallagHan,
a prestigious brand from Spain.
2024 Fall / Winter Recommendation Model

スペイン発の名門ブランド、
カラハンのポテンシャル。

2019年に日本初上陸すると、他のグルカと一線を画す存在感で、スニーカー通の間で話題となったカラハン。カラハンは、1987年にスペインの老舗シューズメーカーのヘルガー社がスタートさせた名門ブランド。その象徴であるマレソールは、かつてない履き心地が体感できると評判になっている。そのルーツとポテンシャルを探るため、カラハンCEOのバシリオ・ガルシア・モロン氏を取材した。(インタビュー:2024年7月)

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CallagHan
17831 FLORENTIC NEGRO
17800 KOLYMA BLANCO

About CallagHan
Basilio García Morón (CallagHan CEO)
Interview

バシリオ・ガルシア・モロン / カラハンCEO

ブランド誕生秘話とコンセプト

–––1987年にカラハンをスタートさせた経緯を教えてください
その当時、快適なウォーキングを可能にする靴がなかったからです。私たちは、50年以上にわたるあらゆる専門知識をいかし、アダプタクション・テクノロジー※と名付けられた革新的なコンセプトを生み出しました。足にフィットする靴は歩行中に最高の快適さを提供します。

※アダプタクション・テクノロジー(Adaptaction Technology)は、「足に順応する靴」 を目的に、カラハンが独自の戦略でテクノロジーを開発し、未体験の履き心地を提供するべく設計・製造。2004年には長距離歩行のための技術としてイタリアのエクストラライト社とのパートナーシップにより国際特許を取得している。

–––カラハンのブランドコンセプトを教えてください
ブランドコンセプトは、独自に開発した最新のテクノロジーを駆使し、革新的なデザインで、人々のより良い歩行をサポートすることです。

マレソールについて

–––マレソールを開発することになったきっかけを教えてください
私たちは、ビーチ、砂、水といったものを表現するようなソールを作ろうと考えていました。それがマレソールを開発することになったきっかけです。

–––マレソールの最大の特徴を教えてください
デザイン、快適性、軽さ、適応性。これらをすべて兼ね備えたソールがマレソールになります。

東京について

–––2019年に上陸したカラハンは日本でも支持されています。日本進出した理由を教えてください。
日本進出した理由は、日本市場が世界で最も洗練されたマーケットのひとつだからです。日本人は、違いを生み出すどんな小さな要素にも注意を払っています。だからこそ、マレソールを作った時が、日本市場に参入するタイミングだったのです。

–––来日もされているそうですが、日本(東京)の印象を教えてください
日本の人々の優しさ、国の清潔さ、カラハンに示している感謝の気持ち。それは日本と日本人を取り巻くどんな些細なことにも感じられました。それは日本の教育だと感銘を受けました。

–––現在、何ヵ国に展開されていますか?
イタリア、オーストラリア、ドイツ、アメリカ、アイルランド、ルーマニア、イギリス、台湾、中国、韓国など、30カ国になります。

–––カラハンにとって日本(東京)の役割、世界の中でどういうポジションに位置するのでしょうか?
日本は戦略的な市場であり、カラハンがあらゆる地域で成功するブランドとして大きな可能性を秘めていることを世界に示す絶好の場所でだと考えています。

プロダクトについて

–––バシリオさんが考える他ブランドにはない「カラハンのプロダクトの魅力」とは何でしょうか?
技術、革新、デザイン。未来への適応。素材、生産システムを常に研究し更新していること。

–––バシリオさんがプロダクトを作る上で一番大切にしていることは何ですか?
私たちは足からスタートし、次に自分たちが作ろうとしている靴にどのような用途を与えたいかを考えます。そしてアウトソールを作り、最後にアッパーを作ります。その順番を大切にしています。

–––カラハンをどんな方に履いて欲しいですか?
カラハンがターゲットとする年齢層は幅広く、18歳から75歳位まで。具体的に言うと、エコー、コールハーン、ジオックスのようなデザインの快適な靴を履くことを好む人々に履いて欲しいと思っています。

–––カラハンをはじめて履くという方にお勧めのモデルは?
17813 DUSSY NEGRO。サイドのロゴマークを省いたミニマルなデザインは、初めて履く方に特にお勧めのマレソールのスニーカーです。

Recommendation Model
17813 DUSSY NEGRO
¥31,900

–––バシリオさんの「マイベスト・カラハン」教えてください
マレスニーカーコレクションの中でも2020年のベストセラーモデルになった、17800 KOLYMA BLANCOがベストですね。2024年の秋冬コレクションで日本だけで復刻モデルとして発売します。

My Best CallagHan
17800 KOLYMA BLANCO
¥31,900

今後について

–––カラハン全体としての今後の展開を教えてください
カラハンブランドをワールドワイドに拡大することです。

–––読者、スニーカーファンにメッセージをお願いします
我々は今、非常にエキサイティングな時代を過ごしており、何か新しいことにチャレンジする絶好の機会でもあります。その絶好の機会がカラハンにあると思っています。ぜひ一度お試しください。

 

Callaghan
2024 Fall / Winter
Recommendation Model

「足の動きに順応する靴」への探究心と人間工学に基づいた独自の開発に定評があるカラハン。その象徴である国際特許を取得したマレソールは、未体験の履き心地を提供するべく設計・製造されたカラハンそのもの。最新コレクションの中から、特別な履き心地が味わえるリコメンドモデルを紹介する。

17840 ELYS PLATA / SATUR WHITE
¥31,900

マレスニーカーコレクションから、ブランド初となるメンズラインでシルバーカラーが登場。メタリックカラーとはいえ、スエードに落とし込まれることで程よいマット感が生まれ、クールな印象に仕上がっている。

17800 KOLYMA BLANCO
¥31,900

マレスニーカーコレクション2020年のベストセラーモデル、17800 KOLYMA BLANCO。ホワイトスムースレザー仕上げで上品でラグジュアリー感のある一足が日本限定で復刻される。欲しくても買えなかったカラハンリピーターには吉報だ。

 

Callaghan
2024 Fall / Winter
Recommendation Model

17831 FLORENTIC NEGRO
¥36,300

人気の樹脂加工された素材FLORENTIC レザーシリーズから、ローファーとチロリアンシューズが登場。独特の光沢とケアの手軽さが魅力のガラスレザーをアッパーに採用し、クラシックなビーフロールローファーとマレソール、カントリースタイルのモカシンとマレソールをハイブリッドしたチロリアンシューズ。他ブランドには真似できないカラハンならでの一足。

17832 FLORENTIC NEGRO
¥36,300

 

CallagHan Tokyo will be
the first directly managed store in Japan.

昨年2月、東京・青山の骨董通りにオープンしたカラハン トーキョーは日本初の直営店舗。カラハンの数多あるラインナップの中から、日本のマーケットに合わせ、厳選したモデルをピックアップし展開している。オープン時から店長を務める東 賢人氏を取材した。(インタビュー:2024年8月)

About CallagHan Tokyo
Azuma Kento (CallagHan Tokyo Manager)
Interview

東 賢人 / カラハン トーキョー店長

–––男女比と年齢層、インバウンド比率を教えてください
女性の比率が高く、男女比は4:6位ですね。コア層は40代前後ですが最近では若い方も増えてきて、親御さんと一緒に来る中学生から、最高齢は94歳までと、とても幅広いですね。インバウンドの方は少なく、ほぼ日本人のお客様です。

–––来客する方の特徴を教えてください
コア層ですと、ジャケパンスタイルに合わせるなど、普段履きはもちろん、仕事場で履いている方も。お話を伺うと、新宿伊勢丹メンズ館をテリトリーにしている方が多く、ハイブランドを日常的に着こなすこだわりの強い方が多いですね。最近はトレンドを意識した若い方も多くいらっしゃいます。

–––どんなスニーカーを履いている方が多いですか?
スニーカーブランドというよりは、ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ルブタン、ジミー・チューといったラグジュアリーブランドが目につきますね。ドクター・マーチンを普段履きにしている20~30代のお客様もいらっしゃいます。

–––カラハンに何を求めて買って行かれる傾向が強いですか?
最初はインパクトのあるマレソールのデザインに惹かれて履かれる方が多いのですが、アッパーがオーセンティックなので、洋服にとても合わせやすいんです。一度履いてもらえると、その履き心地の良さと汎用性を求めてリピーターになる方が圧倒的に多いです。こだわりが強いお客様にとっては、まず人と被らないということ、ハイブランドのスニーカーにはない快適な履き心地を求めて来店して頂いています。

–––カラハン トーキョーで人気のモデルを教えてください
お店で今一番人気があるモデルは、17808 FLORENTIC NEGROです。2024年秋冬コレクションからのお勧めは、日本限定復刻版になるオールホワイトの17800 KOLYMA BLANCOですね。カジュアル、ドレススタイルにも合わせやすい汎用性の高いモデルだと思います。

17808 FLORENTIC NEGRO
¥36,300

17800 KOLYMA BLANCO
¥31,900

–––東店長が考えるカラハンの魅力と何でしょうか?
デザイン性はもちろんですが、自然と足が前に出るという歩きやすさですね。人間工学に基づいて長距離歩行のために独自開発したアダプタクション・テクノロジーや、快適性を高めたマレソールは、履き心地の中でも「歩き心地」に特化した技術で、その着眼点はカラハンならではのものだと思います。

CallagHan TOKYO
東京都港区南青山6-3-12
南青山ベルベットハイツ1F
03-5468-6366
11:00 – 20:00

 

CallagHan×RFW
Special Collaboration Model

カラハンとRFWのコラボレーションモデルが完成

前号でお伝えした通り、カラハンと、本誌お馴染みの東京発フットウェアブランド“RFW”(アールエフダブリュー)との共作モデルが登場。1970 年代ビンテージスニーカーを彷彿とさせるデザインと、快適な履き心地を生むマレソールをハイブリッドしたマレスニーカー。共作に至った経緯と完成したモデルの詳細を取材した。(インタビュー:2024年9月)

CallagHan × RFW
NEGRO, BLANCO

¥39,600

About CallagHan
Takashi Kanokogi (RFW)
Interview

鹿子木 隆 / RFW代表&デザイナー

–––カラハンとコラボレーションすることになった理由を教えてください
RFWの生産ルートにはスペインの工場もあり、現地スタッフを通じて意気投合し、コラボレーションへと発展しました。

–––鹿子木さんが考える「カラハンの魅力」とは何でしょうか?
元々が革靴を製造するファクトリーであることですね。職人の技がずば抜けているんです。メインストリームである革靴、つまりドレスシューズの技術が背景にあるため、スニーカーといえど、パターンの取り方やディテールの処理にドレスシューズのアプローチが生かされています。近年のトレンドの影響もあって、カラハンがそれを巧みにスニーカーとミックスしていることが新鮮で魅力的に映りますね。

–––今回のコラボレーションモデルのテーマ、特徴を教えてください
カラハン本来の魅力は保ちつつ、目新しさを追求しました。ハイカットに、マレソールの存在もプラスして足元にボリュームがあるデザインでやってみたいと思ったんです。モチーフにしたのはミリタリーのパイロットシューズで、ベルクロは脱着が簡単な利便性も備わっています。

–––どこで購入することができますか?
カラハンのオンラインショップと青山直営店です。9月20日発売でRFWの直営店、一部の卸先でも展開する予定になっています。

–––本誌読者に一言メッセージをお願いします
ぜひ南青山のカラハン トーキョーにお越しいただき、実際にお試しください。また、RFWとしては、国外でまだ知られていないブランドをフックアップし、コラボレーションを通じて日本の皆さんに紹介したいと考えています。

RFW TOKYO (RFW直営店)
東京都世田谷区北沢1-31-5
イチロービル2F
03-6804-9176
www.rfwtokyo.com

INFORMATION
株式会社ジー・エム・ティー 
03-5453-0033
www.gmt-tokyo.com/pages/callaghan
Instagram : @callaghan_tokyo

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