Photo : Kazumasa Takeuchi (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase
Resurrection!
Panther is Made in Japan part4
2018 Spring / Summer
New Color “TRICOLORE”
2016年に復活を果たした伝説のブランド、パンサー。ミタスニーカーズの国井栄之氏をアドバイザリースタッフに迎え、裁断、縫製、成型までの60工程にも及ぶ作業のすべてを日本国内の工場で行うカジュアルスニーカーブランドに生まれ変わっている。今季は春らしいトリコロールカラーが登場。
Panther Dera(1968)
Made in Japan
New Color: TRICOLORE/NAVY
Panther Dera(1968)
Made in Japan
New Color: TRICOLORE/WHITE
About
Panther Dera(1968)
1968年に誕生した、アッパーのナイロン素材とサイドパネルの補強パーツが象徴的なパンサーのアイコンモデル。パンサー GT デラックスと同様の機能性がある上に、軽量性や耐摩耗性に優れたスポンジソールを採用したトレーニングシューズの名作。パンサーのヘリテージモデルに対する強い想いを職人の高い技術が具現化し、新たな価値を創造している。2018年は、サイドのラインにブルー、レッド、ホワイトのトリコロールカラーを採用。アッパーには、発色のいいネイビーとホワイトを使用し、ミッドソールには、差し色としてネイビーが加えられ上品な仕上がりとなっている。なお、既存のカラーはレギュラーカラーとして今季も継続している。
各¥13,000+tax
Panther Dera(1968)
Made in Japan
Regular Color
2018年春夏コレクションでニューカラー、トリコロールが加わっているが、定番カラーのホワイト、コバルトブルー、ネイビー、エンジの4色も継続して販売されている。春らしいエンジが編集部のリコメンドカラー。
各¥13,000+tax
Panther GT Deluxe(1970)
Made in Japan
New Color: BLACK/BLACK
About
Panther GT Deluxe(1970)
染色加工を施したスエードをアッパー素材に採用し、サイドパネルの補強パーツが象徴的なパンサーのアイコンモデル。ドッグイヤーと呼ばれるヒールタブを設置して、アキレス腱を保護し、スムーズな足入れをサポート。オリジナルモデルの普遍的なディテールを可能な限り忠実に再現しながら、インソールにオーソライト社製のフットベッドを使用し、コンフォート性・通気性・防臭性の全てに優れた一足に仕上がっている。昨年末に、ミタスニーカーズの国井氏の提案によりオールブラックを発売。当時を懐かしむファンに加えて、昔のパンサーを知らない若い世代からも支持されている。
¥15,000+tax
Panther GT Deluxe(1970)
Made in Japan
Regular Color
ニューカラーのオールブラック以外でも、グリーン、ネイビー、ベージュ、オフホワイトの定番カラーの4色も継続して販売されている。スエードではめずらしい鮮やかなグリーンが編集部のリコメンドカラー。
各¥15,000+tax
1964年、東京オリンピックが開催されたこの年に誕生したシューズブランドであるパンサー。リーズナブルな価格ながら高い機能性を追求したこのブランドのシューズコレクションは、小中学生を中心としたユーザーの体育、運動会、通学といったあらゆるシーンで活躍するブランドとして日本全国で愛される存在となった。筆者自身も小学生の頃にブルー×ホワイトの「パンサー デラ」を低学年から中学年まで愛用していた思い出深いブランドであり、2016年にリバイバルされて、現代に蘇ったことは本当に嬉しかったものである。
復活してから2年が経過したが、パンサーはスニーカーマーケットにおいて、その存在感を着実に増大させている。個人的に愛用しているのは「パンサー GT デラックス」のグリーン/ホワイト。上質なスエードアッパーのこのモデルは日本生産ということもあり、仕上がりもキレイで本当に高級感がある。デニムやチノパン、スエットパンツのようなカジュアルなボトムからウールパンツのようなドレッシーなアイテムまで幅広く対応するのも嬉しいところ。オリジナルと異なりクッション性に優れたオーソライト社のインソールを採用しているので、長時間の歩行でも快適性を失わない。かなりのヘビーローテーションアイテムとなったので、最近になってベージュ/ブラウンも手に入れた。こちらのカラーリングもあらゆるシーンに対応するので、早くも登場回数の多い1足となった。
伊勢丹新宿店のポップアップと同時に発売された「パンサー GT デラックス」のAZUKIが早々と完売したり、ミタスニーカーズの国井氏とアドバイザリー契約を結ぶなど、数々のインパクトを与えることで、現在パンサーは日本のスニーカーシーンにおいて特に注目される存在となっている。今後も「パンサー デラ」にトリコロールカラーのバリエーションが新たにリリースされる予定となっているが、スプリングシーズンにピッタリな配色だけに、個人的にもかなり気になるプロダクトである。パンサーというブランドにはこれまで培った信頼etc.を大切にしつつ、今後の新たなチャレンジに期待したい。このブランドなら単なる復刻版を超越した独自のポジショニングを築くことができると思う。
解説 : 南井正弘
INFORMATION
世界長ユニオン
0120-419-265
www.secaicho-union.jp