Photo : Kazumasa Takeuchi (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase
diadora sportswear
2018 Fall / Winter
n9002 mii valanga azzurra(Made in Italy)&
“rewind the tape pack”(n9002&rebound ace)
イタリアンスポーツブランドとしてテクノロジーとファッションを融合させ、唯一無二の存在を目指すディアドラ。2018年の誕生70周年を機にブランドロゴをオリジナルの5ボールに変更し、原点回帰。70年の歴史から生まれたランニングとテニスシューズの名作を現代に昇華させるコレクションが発表された。歴代モデルの中から選抜されたn9002とリバウンド エースのスペシャルモデルを紹介する。
n9002 mii valanga azzurra (Made in Italy)
n9002は、ディアドラのテニスシューズの名品、リバウンド エース用に開発されたダブルアクションシステムを搭載したランニングシューズとして1992年の発売当時、多くのランナーの注目を集めた人気モデル。ダブルアクションシステムとは、着地時のかかとの衝撃を吸収し、前足部で強い蹴り出しを可能にするシステム。中距離ランナー用として開発されたn9002は、衝撃吸収や反発性をサポートする最先端テクノロジーと、クリアアウトソールを採用したビジブル構造がランナーの心を掴んだ。本スペシャルモデルは、1980年代のオリンピック女子団体イタリア代表のスキーウェアのカラーリングよりインスパイア。アッパー素材はピッグスキンレザーとプレミアムナイロンを用いて構成され、80年代に流行していたサイケデリックな雰囲気が圧倒的な存在感を誇るイタリア製数量限定プレミアムモデル。
n9002 mii valanga azzurra (Made in Italy)
Color : Emerald
¥25,000+tax
n9002 mii valanga azzurra (Made in Italy)
Color : Sky Blue
¥25,000+tax
Excerpt from the 1992 catalog of diadora
“n9002”
1992年当時のカタログ。ダブルアクションシステムの構造も細かく説明されている。ソールは、テニス用とは異なり、中距離ランナー用として開発されたものを採用していた。
n9002 “rewind the tape pack”
2018年秋冬コレクションのスペシャルモデルとして、n9002とリバウンド エースの2シリーズ“rewind the tape(=テープを巻き戻す)pack”が登場。当時に戻るというテーマでアパレルとセットで全身コーディネートが出来るパックとしてリリースされる。カラーリングは、サッカーオランダ代表のマルコ・ファン・バステンが着用していたセットアップからインスパイア。日本国内の取り扱いは、ビリーズ各店舗、スタイルス代官山、ジャーナルスタンダードとなっている。なお、アパレルはビリーズと一部の有名ショップのみで展開。
n9002 “rewind the tape pack”
Color : Insignia blue / White
¥15,000+tax
n9002 “rewind the tape pack”
Color : Insignia blue
¥15,000+tax
rebound ace “rewind the tape pack”
2018年秋冬のスペシャルモデル“rewind the tape pack”のリバウンド エースバージョン。リバウンド エースは、1992年に発売されたテニスシューズで、モデル名は全豪オープンで1988年から2007年まで使用されていたサーフェス(コート面)の名前に由来している。最大の特徴は、当時、革新的だったダブル アクションシステムを搭載していること。衝撃吸収と反発性をサポートするこのシステムは、その後テニス以外のスポーツにも波及していった最先端テクノロジーだった。また、クリアアウトソールを採用し、ビジブル構造になっていたことも話題を呼んだディアドラを代表する名作。オリジナルカラーは1990年代に当時のテニス最高峰ドイツ人プレイヤーであったボリス・ベッカーらが着用していたことでも有名になった。日本国内の取り扱いは、ビリーズ各店舗となっている。
rebound ace “rewind the tape pack”
Color : Insignia blue
¥16,000+tax
rebound ace “rewind the tape pack”
Color : Insignia blue / White
¥16,000+tax
Excerpt from the 1992 catalog of diadora
“rebound ace”
1992年当時のカタログ。革新的だったダブルアクションシステムの構造がイラストを使って細かく説明されている。
About diadora& rebound ace
Interview
Shingo Arai (BEAMS BUYER)
新井 伸吾 / ビームスバイヤー
–––初めて履いたディアドラは、いつ頃で何のモデルでしたか?
小学校3年生の時に初めて出場した大会で履いていたのがディアドラでした。確か、ベッカーのネーミングが刻まれたシグニチャーモデルだったと思います。両親がテニスをやっていて、休日にテニスコートに連れて行ってもらうことが日常でした。小学校3年生から大学まで、すべてをテニスに捧げて高校、大学ともにインターハイ、インカレには出場しました。
–––リバウンド エースの思い出を教えてください。
リバウンド エースといえば、全豪と全仏オープンで優勝したジム・クーリエやジェニファー・カプリアティの印象がとても強いです。そんなプレイヤーがこぞってディアドラを履いていたように思います。本当に強かったですし、プレースタイルやフォームも特徴的でしたし。昨シーズンリリースされた復刻モデルは、カラーリングからしても90年代そのもの!!僕が12歳の時にリアルにテニスで履いていたモデルにまた出会えるなんて、本当に感慨深かった。テニス、ファッション、カルチャーなどいろんな事や物を吸収できた、自分の基礎を築けた年代が90年代だったので。
–––今後、ディアドラに期待することは何ですか?
今ではn9000やv7000、s8000などランニングモデルが目立っていますが、僕にとってのディアドラは、まさにテニスシューズそのもの。初めての大会で履いたのもディアドラでしたし、憧れでしかなかったです。個人的には今回のリバウンド エースの他にもコート系の名作はかなりあります。現状のファッションのトレンドをみてもコート系、ボリューム感のあるシューズが良い意味でハズシとなって取り入れられています。ランニング系のディアドラは、もう浸透したと思っているので、これからはコート系のリリースを楽しみに待っています。
※昨シーズン行ったインタビューを再掲載
2018年の現在もテニスマーケットで高いプレゼンスを誇るディアドラ。過去にも世界の名テニスプレイヤー、ビョルン・ボルグやロベルト・バッジョ、ボリス・ベッカー、ギリェルモ・ビラスなど名だたる選手と契約し、名テニスシューズを生み出してきた。一方で、ディアドラといえばサッカーのイメージが強いという読者も多いと思う。今年リリースされたフットサルシューズ“tokyo”は、フットボールトーナメントイヤーに合わせて36年振りに復刻され注目を集めている。
game l low
テニスシューズの定番“game”(ゲーム)は、4大大会で通算4勝をあげた名プレイヤー、ギリェルモ・ビラス(当時の契約選手)が履いていたことで有名になったモデル。今でこそテニスシューズの代名詞だが、そのルーツは1979年にリリースされたバスケットボールシューズだった。その後、テニス用のソールを開発し、ゲームのアッパーを組み合わせてテニスシューズのゲームが誕生し、後にディアドラを代表するモデルとなった。
game l low
Color : White×Gray
¥12,000+tax
game l low
Color : White×Black
¥12,000+tax
tokyo
1982年にフットボールのインドアシューズ(フットサル用)として発売された“tokyo”が復刻。発売当時のオリジナルカラーであるブラックの他にオリーブグリーン、ベリーの3色展開。アッパー素材に上質なスエードレザーを使用し、ソールは、ガムソールを採用することで高級感を演出。ドレス、カジュアル問わず幅広いファッションスタイルに合わせやすい一足となっている。
tokyo
Color : White × B Olive Green
¥12,000+tax
tokyo
Color : Black × Birch
¥12,000+tax
tokyo
Color : C Berry
¥12,000+tax
INFORMATION
DMR inc.
03-5770-3040
http://diadorajapan.com/