Photo : Soma Doi(STUH)
Text : Hirohito Iso
Edit & Text : Shin Kawase

Better things in a better way
”SUPER NATURAL”
by Allbirds

「2030年にカーボンフットプリントをほぼゼロにする」ことを目標に掲げるパーパス・ドリブンなブランド、オールバーズ。ミッションである「より良いことを、より良い方法で」の言葉の通り、サステイナブルなモノづくりを模索し続け、超自然主義へ邁進するオールバーズは、スタートから6年で、世界中の人々から支持を集める一大ブランドに成長。2022年のクリスマスを直前に控えた今、その頂きに立つ最新のプロダクトを紹介するとともに、本社(米国)のプロダクトマネージャーを取材した。

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Fluff Series

(MokoMoko Collection)

毛足の長いもこもこしたメリノウールが見た目にも暖かい、その名も“Fluff Series”(フラッフシリーズ:もこもこコレクション)。メンズ、レディースだけでなく、キッズサイズまで用意され、すべて洗濯機で丸洗いできる手軽さもグッド。親子でのリンクコーデを気軽に楽しみながら、それでいて地球にも優しい。ギフトにもピッタリな、今季のイチ押しを紹介しよう。

Fluff Series

(MokoMoko Collection)
Wool Runner-up Fluff
Wool Runner Fluff
Wool Dasher Fluff
Wool Loungers Fluff
Smallbirds Wool Loungers Fluff

Wool Runner-up Fluff

ふんわりもこもこのZQメリノウールを内外に纏った、ハイカットスタイルのニューモデル。クッション性のあるスウィートフォームをミッドソールに採用しているので一日中履いていても快適で、寒い日のデイリーユースやウォーキングにもオススメの一足。この見た目で、洗濯機で丸洗いできる。20,000円

Wool Runner Fluff

ブランドのはじまりの一足でもあるウールランナーをもこもこ仕様に。柔らかくて暖かい最高品質のZQメリノウールを内側にも外側にも使用し、足を優しく包み込んで快適な履き心を提供。ミッドソールに使われているのは、心地よい弾力性が特徴のスウィートフォームで、世界初のカーボンネガティブ・グリーンEVAで作られている。15,000円

Wool Dasher Fluff

ランニングシューズとしても人気が高いウールダッシャーをベースに、見た目にかわいくアレンジすることで、冬場の足元を軽快に彩る一足が完成。ZQメリノウールの柔らかくて心地よい肌触りと、プロアスリートのテストによって生まれた快適な履き心地は、一度履いたら病みつきに。19,000円

Wool Loungers Fluff
Smallbirds Wool Loungers Fluff

愛くるしい見た目で、とても快適な履き心地のスリッポン。それでいて、ブラジルのサトウキビから生まれたスウィートフォームや、クッション性・吸湿性・防臭性に優れたヒマシ油を使ったインソールを採用するなど、サステイナブルで機能的な一足。小さな子どもも履きやすいスモールバーズも用意され、リンクコーデにもピッタリ。親子で地球環境について考えるきっかけにもなりそう。写真左から、ウールラウンジャーフラフ14,500円、スモールバーズ ウールラウンジャー(ビックキッズ) 10,000円、スモールバーズ ウールラウンジャー(リトルキッズ) 9,000円

About Super Natutal Comfort
James Connolly
Allbirds Product Manager
Interview
オールバーズ プロダクト マネージャー
ジェームス・コノリー

サステナビリティレポートについて

–––2025年までにカーボンフットプリントを半分にするという目標は、順調に進んでいますか?
2021年には前年比で12%のカーボンフットプリントを削減することに成功しました。主に環境責任のあるエネルギーと再生可能素材の見直しによる貢献です。ニュージーランドにてウール産業に携わる500近い企業や従事者との連携を深め、再生型農業によるウールの生産についても着実に進行しています。工場での生産効率を高め、再生エネルギーを使用し、輸送には飛行機でなく船舶を使うなど、できる限りの企業努力を進めております。

–––2030年にカーボンフットプリントをほぼ「ゼロ」にするという大きな目標は達成できそうですか?
もちろん、そのつもりです。この目標は簡単なものではありません。気候変動は待ったなしですし、一つの企業だけで解決できる問題でもありません。パートナーシップをさらに加速して、孫の世代までこの美しい地球を残す使命が私たちにはあります。そのためにはオールバーズの取り組みをもっと知ってもらうだけでなく、皆さんの意識と行動が変化していくことが大切だと思っております。

東京について

–––その目標を掲げたオールバーズが日本でも大変支持されています。日本(東京)のイメージ、印象を教えてください。
6回ほど日本に行ったことがあります。日本のカルチャーはとても刺激的だし、革新的だし、インスピレーションの宝庫です。スニーカーをチェックするために渋谷や原宿にはよく行きますが、ハチ公の交差点には毎回びっくりします。でも、人の少ない時間の代々木公園でランニングをするのが1番のお気に入りです。

Allbirds 原宿

–––オールバーズにとって東京の役割、ポジションとは?(世界の中で)
3店舗(原宿、丸の内、大阪)を展開している日本は、オールバーズにとって非常に重要なポジションを占めています。特に東京はスニーカーの聖地でもあるし、インスピレーションの源です。オールバーズジャパンチームとも沢山連携し、多くのインサイトを得て商品作りに反映させています。

プロダクトについて

–––ジェームスさんが考える他ブランドにはない「オールバーズのプロダクトの魅力」とは何でしょうか?
Super Natural Comfort(スーパー ナチュラル コンフォート)ですね。自然由来の素材を使うだけでなく、シンプルで美しいシルエットを保ちつつ、快適性を担保させているところです。多くのスニーカーは環境負荷の高い石油由来の素材を使っていますが、オールバーズは環境に配慮した天然素材を使っている、そこがオールバーズの最も魅力的なところです。

Regen Wool Runner

–––ジェームスさんがプロダクトを作る上で一番大切していることは何ですか?(カーボンフットプリント以外で)
しっかりとした機能性を持ち、お客さんのニーズをとらえ、シンプルにスタイリッシュに、そしてミニマル仕上げていくことを大切にしています。最後に最も大切なことは、そのスニーカーがもつ社会的な意味と魂を宿すことです(PURPOSE & SOUL)。それがスニーカーを履く人の個性につながると思います。

リコメンドモデルについて

–––はじめてオールバーズを履くという方にお勧めのモデルは?(街履き用)
オールバーズの原点、ウールランナーですね。初めて履く人はだいたいWOW!って言いますよ。軽さと足にフィットする感じが病みつきになると思います。

–––新作モデルをどんな人に履いて欲しいですか?
フラッフシリーズ(もこもこコレクション)は、抜群の暖かさで、快適です。いつでもどこでも履ける手軽さがいいです。ミズルシリーズは、自然を楽しみながら外にお出かけする。雨降っている時だって、楽しくランニングできる。そんな良さがありますね。

–––ジェームスさんの「マイベストオールバーズ」を教えてください
ウールランナーアップミズルですね。ブーティなシルエットで、どこでも連れて行ける相棒です。

今後について

–––オールバーズ全体としての今後の展開を教えてください(プロダクトの)
Super Natural Comfort を突き詰めて行きます。クラシックスタイルだけでなく、現在のランニングシューズのような先進的なシルエットのシューズにもその魂を込め、ラインナップも拡充していきます。期待していてください。

–––最後に弊誌読者、スニーカーファンにメッセージをお願いします
難しいなぁ。まずはオールバーズを履いてみてください。店舗でもいいし。オンラインストアだと30日間返品交換無料ですから。一度足を通すと、きっと恋すると思いますよ。僕がそうでしたから。

 

Wool Runner-up Mizzle Plus
Wool Flyer Mizzle
Trail Runner SWT Mizzle
by SHOES MASTER Selection

“NEW COLOR”

Wool Flyer Mizzle
Trail Runner SWT Mizzle
Wool Runner-up Mizzle Plus

Wool Flyer Mizzle

メリノウールのアッパーを、フッ素不使用の撥水シールドでコーティングした防水ランニングシューズ。強化されたウールが足をふんわり包み込み、ウール特有のチクチクもなし。軽量なうえ、フレア状のかかとデザインが安定性をもたらし、長時間の使用でも快適さをキープする。22,000円

Trail Runner SWT Mizzle

無駄を省いたミニマムなデザインながら、激しい地形でも優れたグリップと高いプロテクション能力を発揮するトレイルランニングシューズ。こちらもフッ素不使用の撥水シールドでコーティングした防水シューズで、雨の日でも足をドライに保つ。100人以上のランナーたちと、3,400kmに及ぶテストをあらゆるサーフェイスで実施しただけあって、シンプルな見た目とは裏腹にタフ。20,000円

Wool Runner-up Mizzle Plus

内側は柔らかく、外側は撥水性に優れたウールアッパーで、寒い雨の日でも快適な足元をキープしてくれるハイカットモデル。泥跳ねから足を守るために25mmの泥よけ加工が施され、さらにアウトソールは、FSC認証の天然ゴム製のトラックパッドを採用し、滑りやすい路面でもしっかりサポート。悪天候時のお出かけもバッチリな高機能シューズ。21,500円

 

Wool Runner Mizzle & Wool Dasher Mizzle
ALL BLACK COLOR / LIMITED COLOR
by SHOES MASTER Selection

“ALL BLACK COLOR”
Wool Runner Mizzle & Wool Dasher Mizzle

通気性に優れたバイオベースの撥水シールドと、エコパスポート認証のフッ素不使用撥水コーティングを施した“パドルガード”を採用したレインスニーカー。ウールダッシャーミズル(右)は、雨の日のランニングも快適にする機能性。落ち着いた表情の定番のブラックなら、一足あれば重宝する。(左)ウールランナー ミズル16,000円、(右)ウールダッシャー ミズル19,000円

“LIMITED COLOR”
Wool Runner Mizzle & Wool Dasher Mizzle

防水モデルの定番には、限定カラーもラインナップする。(左)ウールダッシャー ミズル19,000円、(右)ウールランナー ミズル16,000円

 

Super Natural
“Regen Wool Runner”

オールバーズにとって欠くことのできないウール。そして、天然素材の数々は、実は農業と切っても切れない関係にある。そこで、農地の土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋げることを目指す「再生型農業」で栽培されたウールを、100%使用したコンセプトモデルをリリース。柔らかく履き心地の良いキッズサイズも展開することで、未来の地球、そして農業についても考える一助に。14,000円

Allbirds 原宿
東京都渋谷区神宮前1-14-34
原宿神宮の森ビル1階
0800-080-4054
10:00 – 19:00

Allbirds 丸の内
千代田区丸の内3丁目4-1 1F 105区 新国際ビル
0800-080-4054
11:00 – 20:00
(日・祝日は10:00 – 19:00)

Allbirds グランフロント大阪
大阪府大阪市北区大深町4-20
グランフロント大阪 南館 5F
0800-080-4054
11:00 – 21:00

About Allbirds
元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウンと、バイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンジャーの2人によって、2016年にサンフランシスコで誕生したオールバーズ。スタートして6年足らずにも関わらず、持続可能な環境に配慮したモノ作りが評価され、世界中の多くの人々から共感を呼んでいる。

創業者のティム・ブラウン(左)とジョーイ・ズウィリンジャー(右)

INFORMATION
https://allbirds.jp/

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