About PATRICK DOUBLE SLASH × Diaspora Skateboards
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SHOES MASTER Vol.34
220-221_page
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Photo: Masataka Nakada(STUH)
パトリック・ ダブルスラッシュと
ディアスポラ スケートボーズは、
なぜ、一緒に手を組んだのか?
その経緯について、本誌で当事者を取材し、
インタビュー記事を掲載している。
改めてその記事を紹介する。
Yoshiki Izawa (PATRICK DOUBLE SLASH)
伊澤良樹 / パトリック・ ダブルスラッシュ ディレクター
–––なぜ?パトリックがスケートシューズなのでしょうか?
パトリック・ ダブルスラッシュは「境界」をコンセプトにしたブランドです。東京生まれの僕が4年前に阿蘇に拠点を移して都市と山村を往復する生活に変わり、都市(資本)と山村(社会)の「境界」を感じるようになりました。最近では都市の断片化、民衆の分断と対立が起きていますが、その「境界」を超えていきたいという思いもあります。ダブルスラッシュの2本のラインは記号としての「境界」を意味しています。今回「スケートボード」を題材にした理由はスケートボードの持っている「境界を超える力」です。最近のスケートボードカルチャーはアートやライフスタイルにも侵食して「境界」を超える象徴になっています。そんな思いがある時に知人からディアスポラの小林さんを紹介されました。そしたら、フィーリングがすごく合って直感的にやりたいと思ったんです。そこからすべてがスタートしました。
–––今回の共作モデルで一番こだわった所は?
一番こだわったのは、ディアスポラさんの解釈でダブルスラッシュを「自由」に表現してもらうことです。僕は前職のコム・デ・ギャルソン時代の社長(川久保 玲)の仕事にすごく影響を受けているんです。社長のコラボレーションする相手への姿勢を参考にして、今回はディアスポラのチームに「自由で美しいカオス」を表現できる環境を作ることにこだわりました。
Banri Kobayashi(Diaspora Skateboards)
小林万里 / ディアスポラ・スケートボーズ
–––ディアスポラのバックボーンを教えてください
僕らはもともとスケートボードのムービーを作る仲間5人と2010年にスタートしたブランドで、ブランド名は2010年に制作したDVDのタイトル「Diaspora」からだったんです。日本語で「離散者」という意味で、東京で出会った仲間全員がたまたま長野出身だったので、地元を離れて東京に散らばって暮らしているという状況を作品のタイトルにしました。
–––コラボする前のパトリック、パトリック・ ダブルスラッシュについてのイメージは?
中学時代の教育実習の先生がパトリックを履いていたのを今でもすごくよく覚えていて、それからずっとパトリックには「大人の男性が履くスニーカー」ってイメージがありました。
–––コラボレーションすることを決めた理由を教えてください
最初にお話を頂いた時、意外だったし、何でディアスポラが指名されたんだろうと不思議な気持ちでした。でも、今まで誰もやっていないことをやった方が面白いでしょと考えて、さらに伊澤さんからも「自分たちが思うように自由にやっていいから」って言われたんです。それだったらとコラボレーションを決めました。
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SHOES MASTER Vol.35
231-232_page
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Photo: Masataka Nakada(STUH)
第1弾モデルは、発売されると
ショップによっては瞬く間にソールドアウト。
ディアスポラ・スケートボーズのファンのみならず、
多くのスケーターからも支持された。
注目の第2弾モデルをパトリックの
マーチャンダイザーのインタビューを
通じて紹介する。
Kenji Takehara (PATRICK)
竹原 健治 / パトリック マーチャンダイザー
–––第1弾モデルが好調だったようですね
はい。お陰さまで即完でしたね、すごかったです。ディアスポラのネット販売でも、各販売店さんでもすぐに完売して。メディアにかなり露出していただいた効果もあって、ディアスポラ スケートボーズファンの方、スケーターの方など普段パトリックに触れる機会がない多くの方に知ってもらえたことが何よりうれしかったです。
PATRICK DOUBLE SLASH × Diaspora Skateboards
LAUDRUP PRO(Sold Out)
–––第2弾モデルについて教えてください
今回はアパレルを含めたカプセルコレクションになっていまして、テーマは「1990年代のリゾート」です。これもディアスポラチームと一緒に、パトリックのアーカイブや90年代のカタログを見ながら、インスピレーションを得てスタートしました。ベースモデルは、リゾートに合う軽い靴がいいっていうことで色々と試行錯誤している中で、彼らが80年代のランニングシューズをイメージしたレトロなスニーカー“Californie”(カリフォルニー)をすごく気に入って。それからカリフォルニをリゾートっぽく、ディアスポラらしいアップデートを重ねていきました。
PATRICK DOUBLE SLASH × Diaspora Skateboards
DSP-Californie(Made in Japan) ¥17,600
–––今回も2カラーありますね
はい。リゾートのテーマに合わせてブルー(海と空)とホワイト/グリーン(砂浜と植物)の2色展開になります。2足とも高品質なレザーと、夏らしいメッシュがアクセントになったコンフォータブルなシューズに仕上がっています。ブルーはあえてシボ感のあるレザーを使って高級感を演出しています。ホワイト/グリーンはツルっとしたレザーを採用することで、あえて雰囲気が異なるようにしています。かなり通気性がいいメッシュなので素足で履いてもらう感じですね。
–––どういう方に履いてほしいですか
前回はスケートボード仕様でしたが、今回は普段履きとしてのスニーカーです。前回同様のショップやパトリックの直営店にも置かれるので、ディアスポラファンだけでなく、パトリックのファンの方、スニーカーファンの方にも履いていただけるとうれしいですね。